はじめに
以前にGitHubの方がAIとコーディングについて発表されている資料が流れてきて、面白かったので、その人の著書も読んでみた。それ以外にも会社でAI試してみてという話もされていたのでこの機会にと思い読んだ。
ちなみにこの次に読む本としては、『LLMのプロンプトエンジニアリング』を考えている。面白かったところ
まず、上のスライドでも紹介されているが、コーディングを支援するAIを以下の3つに分けて説明している。
- 自動補完型
- 対話型
- エージェント型
勉強になった点としては、いろいろと流れているプロンプトエンジニアリングについてそれぞれに評価を下している点。
ロールモデルは有効だが具体的な表現にすべき、段階を追ってはAIよりは人間が理解するために使う、強い命令を与えるとよい、英語の方が日本語よりいいが、不自由な英語とさっと書ける日本語のどちらが良いか考えるべき。
こういった話のスタートラインとして、AIにさせる作業は1回きりのものが多く、使いまわすのも割に合うか考えるべきとのこと。また、AIには丁寧にお願いする必要はなく、時間当たりのアウトプットを考えて雑に指示を与えて試してみるのが良いとのこと。
命名やSOLIDの原則などを意識するとAIにも人間にもわかりやすいし、AIに触らせるところ分離するのが大事とのこと。
あと面白かったのが、AI自体は価値観を持たないので、XXXの原則に沿って、XXXのパターンやガイドを示して、それに沿って評価させるというのが良いとのこと。
まとめ
この本を読んで、個別にいろいろと使えるなぁと思う点があったが、それ以外に全体を通じて、AIを使って探索的に試すのが大事だなと感じた。 今は設計が多いので設計などでAIを使い倒すようにしているが、ちょっとAIと一緒に仕事するのに前よりも意識が向くようになった。
イラスト
UnsplashのNahrizul Kadriが撮影した写真