最近ガンディーの思考に触れる

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最近ガンディーの生涯やその思考について触れるきっかけがあったので、そのあたりのことをまとめてみる。

最初にバガヴァット・ギーターを読んでみた

ミッドライフクライシスとは良く言ったもので、人生や生活について考えることが多かった。1つには、ラオスから日本に帰国して、生活環境が変わったこともあると思う。そんな時に、人間の悩みは昔からそんなに変わらないんじゃないかと思うようになった。これには、石油資源がいつか枯渇し、人間の生活も大きく「後退」するだろうし、そうすると多くの人は農業をして生計を立てるのだろうといった考えも影響していると思う。
そこで三大叙事詩に興味を持つようになった。これには口承文学へのなんとなくの憧れもある。読み上げられてきた物語というのは何か力があると思う。
去年のある日、Twitterでバガヴァット・ギーターの話題が流れてきた。バガヴァット・ギーターはインドの叙事詩マハーバーラタの中にある物語で、神クリシュナとアルジュナの対話を通じて人間の生き方や道徳について語られている。
読んでみると、結果に思い煩うことなくなすべきことを為せというのが中心にあると思った。ここは最近興味を持っているケアという考えと相性が悪いと思っていて、漫画魁!!男塾の「幸せになるのは女と子供だけでいい。 男なら死ねい。」というセリフの根底には男性のセルフネグレクトがあり、こことバガヴァット・ギーターの放擲とかなり近いのではと思っている。とはいえ、為すべきことを為すというのは、ニーチェの考えに近いようにも感じた。

furoshiki.fmのフジイユウジさんのトーク

また、しばらくたって、furoshiki.fmにゲスト出演されていた、フジイユウジさんのRRRについての熱いトークを聞いた。RRRはインドの映画で、すごく面白かったので、その中のセリフにバガヴァット・ギーターの一節が使われていると聞いてわくわくした。 「責務とは行為にある。その結果にあらず。行為の結果を動機とせず結果に執着するな。飢えた我が血の最後の一滴まで責務に向かって突き進むのみ。」

ガンディーの思考

また、しばらくたって今度はコテンラジオを聞いていたら、ガンディーの話が出てきた。ガンディーはバガヴァット・ギーターを読んでいたらしい。ガンディーの非暴力・不服従の考え方も以前考えていたよりももっと深いもので面白そうだ。コテンラジオではガンディーの活動についてとても詳しく説明されていて、ただの頑固なおじさんというよりかはとても戦略的に活動を計画していたようだ。

ついこの間またガンディーとの接点があった

ついこの間、本屋に行ったら、NHKの番組のテキストが並んでいて、なんとそのラインナップの中にガンディーがあった。Eテレで4月から9月まで月に1回のペースでガンディーの番組が放送されるらしい。これは何かの縁だろうと思って思わず買ってしまった。
ということで少しでもガンディーやバガヴァット・ギーターに興味がある人は一緒に見てみましょう。
闘うガンディー
NHK 出版サイト